ピッポッパッポピ プルルルル…ガチャ
「あの~すいません ポケモンの新作の予約をしたいんですけども…」
「ポケモンの予約?お客様、正気でございますか?」
「正気ですよ。いきなり失礼だなあ。お宅でポケモンのゲーム扱ってないんですか?」
「失礼いたしました。もちろん取り扱ってございますよ。あ、申し遅れました。
わたくしポケモン担当、出歩我(であるが)と申します」
「出歩我(であるが)ですか?すごい名前ですね」
「出歩く我と書いて出歩我でございます。そして であるが故に の出歩我でもあるんですね」
「それはいいんですけど、ポケモンの予約いいですか?」
「はい、かしこまりました。それではお客様、予約したいゲームの商品名を教えていただけますでしょうか?」
「はい。レッツゴー!イーブイの予約をお願いします」
「かしこまりました。それでは確認いたします。商品名ポケットモンスター ダイヤモンド/パール…」
「ちょっと待ってください」
「9本」
「9本も要らないです。中途半端な数。なんでちょっと古いゲーム今から予約するんですか」
「ダイヤモンド/パールではない?」
「違いますよ。レッツゴー!イーブイです。」
「化石とかも掘らない?」
「掘りませんよ。今のやつもっといろいろできるでしょう」
「申し訳ございませんでした。わたくし出歩我、間違えておりました。お客様、お詫びといたしまして伝説のポケモンをプレゼントいたしますので」
「いいんですか?」
「もちろんでございます。お詫びのポケモンなんですが次の3種類から好きなポケモンをお選びいただく形になるんですけども、おたつ、たかき、かえ亥い どれがよろしいでしょうか?」
「それガセのやつ!そんで最後のやつなんて読む」
「お客様、出歩我ジョークでございます。お楽しみいただけたでしょうか」
「いいですからそういうの」
「このために、架空のポケモンから考えましてね。今か今かと、機会をうかがってたんですけどね」
「いやお前がガセポケモン広めてたんかい。そんで壮大な計画だな。
でももうそういうの要らないんで、普通にレッツゴー!イーブイの予約をお願いします」
「かしこまりました。それでは再度確認いたします。
商品名ポケモンスタジアム金銀」
「ちょっと!」
「5000本…」
「違いますって。あとそんなに要らん。どんどん古くなってるし。いい加減にしてください。もういいですよそしたら他の担当の人に代わってください」
「申し訳ございませんね。只今別の担当に代わりますのでお待ちください」
「もう本当にいい加減だなあ…」
「もしもし、先ほどは出歩我が失礼いたしました。わたくし、ポケモン担当、派流機亜(ぱるきあ)と申します」
「パルキアですか?また変な名前の人出てきたな。というかポケモンみたいな名前の人多いな」
「恐縮でございます。パルきまわる の派流機亜でございます」
「そんな言葉ないでしょ。それよりポケモンの予約大丈夫ですか?」
「もちろんですよ。わたくし派流機亜にお任せください」
「大丈夫かなあ。まあいいか。ポケモンのレッツゴー!イーブイの予約をお願いします」
「かしこまりました。それでは確認させていただきます。
ポケットモンスター ダイヤモンド/パール
「おい」
「1700万本…」
「お前もか。あとそれ今までに販売した本数全部や」
「お客様、派流機亜もでございます」
「派流機亜も じゃないですよ本当に」
「そうなんです。相南洲(そうなんす)と申します」
「え、派流機亜って言ってたでしょう。パルきまわるとか」
「言ってません。相南洲でございます」
「言ってませんてなんやねん。もういいですから、他の人に代わってください」
「お客様、大変申し訳ございませんでした。お詫びの方をまたご用意させていただきますので」
「いいんですか?」
「はい。こちら選んでいただく形になるんですけど、ラティオスとラティアス、どちらがよろしいでしょうか?」
「じゃあ、ラティオスで」
「かしこまりました。それではモルフォンのほうご用意させていただきます」
「いや、なんで?」
「お客様……出歩我ジョークでございます!」
「出歩我かい!」
「はい!あの出歩我でございます。時空を超えてやって参りました。ディアルガだけに」
「いや、やっぱポケモンのディアルガだったんかい!」
ディアルガ「グギュグバァッ!!!!!!!!!!!!」
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