結果的に変なおじさん/相対的に普通のおじさん/最後の変なおじさん

 

午後10時、気づいたら皆帰っていて残っているのは私一人だけだった。皆話しかければちゃんと答える癖に出社と退社の挨拶だけろくにしないのは何故なのか。
あとの作業はやれば終わるようなものだが、それが一番怠く、手が動かないままボーっとしていると30分くらい経っていることもある。もはや手を動かすことへの抵抗に気持ち良さを感じている。
今から帰っても家に着くのは日付が変わる少し前くらい、それからお風呂に入って、ご飯を食べて寝るのが2時くらいかな。
10時って22時で、20時で10時間だからえーっと、12時間で、休憩挟んだことにすると数字が気持ち悪いから12時間にしておこう。…あれ、非常口の扉開いてる?先に戸締りだけ確認しておこうか。何気に夜のオフィス怖いんだよな。

「怖いですよね~ 夜のオフィス」

そう、そうなのよ。夜のオフィスって本当に怖いのよね。小林製薬が嘘でもいいからそういう時のための薬出してくれると助かるんだけど。
最悪鼻うがいでいいか。鼻うがいで鼻から恐怖が抜けていく感じの。
…ではなく、今のは何だ。はっきりと音として聞こえてきた気がする。幻聴?今までそんなの聞こえたことないし。余程疲れているのかもしれない。
私の勘違いであるほうが都合が良かったんだけど、ただ、明らかに何かいる。
窓の外、真っ暗闇の中にピンクのシルエットが浮かび上がっている。
それは人間で、ピンク色は着ている服の色だった。その服には総柄で顔面のプリントが施してあり、着用者もそれと同じ顔をしている。
私は見たことがある。間違いない、あれは「変なおじさん」だ。
完全に窓の外にいるけど、ここは6階のはず。窓に張り付いている様子もなく、気をつけの姿勢を取っているが、浮いてる?もしくは吊られている?
というかなぜ、そこに居るんだ。

そう思って少し近づくと、おじさんは笑顔で私を手招くような仕草を見せた。
部外者かつ不審者であるので迷ったが、ここまで親しみがあり、かつ不審者過ぎる不審者も居ないので一旦、確認する意味でも部屋に入れることにした。外も寒そうだし。

「いやー参ったね。ほんとに。あ、これは失礼。ええ、ちょっと失礼しますよ、と」

窓の鍵を開けると私が外の状況を確認する間も無くおじさんは室内に自然と入ってきた。

「あのーすいません、え、今外に居ましたよね?」

「・・・?え?アタシ?アタシが?」

「はい、あなたです。今窓の外に…」

「そうかなあ・・・」

「いや、そうかなじゃなくて、居たんですよ。私見てましたから」

「ああーそう、じゃあそうなのかもしれないナア」

「まあいいか、良くないけど。あのーそれで何でここに来たんでしょう。
ウチの会社に用があるとかそういう訳じゃないですよね?」

「そうだなあ…いやー全く、困ったナア」

「困ってるのはこっちなんですけど、なんか別に用があるわけでも無いんならそこから出て行ってもらって大丈夫なんで。
私もちょっとどうしたらいいかよくわからないんですけど、とりあえず事務所閉めなきゃいけなくって」

「事務所?」

「はい、あのー事務所というかこのフロアを、今私が最後出るから鍵、閉めないといけないんです」

「ああーそう、それは大変だ」

おじさんはこの後もしばらくこの調子で、私の質問ははぐらかされ続けた。一向にそこを立ち去る気が無いらしい。
最初はあの有名なキャラクターが目の前にとか思って興奮していたけど、ここまでくるともうそういった高揚感も失せてくる。ただ早く帰って欲しい。私も早く帰りたい。

「あのさあ」

「はい」

「バックトゥザフューチャーの2(ツー)でさ、マイケルJフォックスがビフの経営するビルの屋上から飛び降りてさ、もうダメかなあ、って思ったあとに空飛ぶデロリアンに乗って浮かんでくるシーン、あったよね?」

あったけど、…え、それと同じ原理で浮いてたの。

「あれって、すごいカッコよかったよねえ…」

ただ思い出しただけらしかった。

「2(ツー)ってさ、1(ワン)と比べるとちょっと重い話だったよね・・・・・・」

まだバックトゥザフューチャーの話を続けるのか。

「あのー本当に申し訳ないんですけど、これ以上居座るつもりなら警察呼ぶとかそういう話になっちゃうんで。できれば私もそんな面倒なことにはなりたくないので、出て行ってもらえると助かるんですが」

「……」

おじさんは黙ってしまった。すごく悲しそうな顔をしている。こちらが怒って言ってると思っているためにテンション下がったときの子供の顔だった。

「えーっと…別に責めているわけではなくて」

そう言うとおじさんはホントに?という表情でそばを啜るようなジェスチャーをしながら少しこちらへ近づいてきた。
よく見ると「ホ・ン・ト・に?」という順番で口の形を変えていて、でも一切息を漏らさず、音を発していないのが恐ろしかった。

「責めてるわけじゃないのは本当です。あともう少し下がって。」

そう言ったあと、おじさんは少しだけ背丈が縮んだ。
いや、遠近法を使って離れたように見せるとかじゃなくて。というかどうやって縮めたんだ。

「いやー、コレが、コレなもんでしてね」

今度は何もジェスチャーを取らずに言うから、どれがどれなのか分からなかった。
ちょっと会釈するような姿勢だったから、普通おじさんっぽくみえたが、意味が分からない。

「あのー正直に言うね。
…じつぁーさ(実はさ)、俺、帰れなくなっちゃたんだよね(笑)」

急にタメ口になった。私は急にタメ口をきき始める人がちょっと無理だった。なんか、なめられてる感じがするから。あとタメ口になるに伴ってか、ヘラヘラしだすのも気に入らなかった。せめてシャキッとしていてほしい。

「物ごとって全部何かの過程を経た結果として成り立ってると思うんだけど、キミだってお母さんとお父さんが愛し合った結果この世に生まれてきたんだよね?
つまりその、簡単に言うとね、あたしがここにいて、変なおじさんであるってことは結果なの、色んな過程、プロセスが今まであったと思うんだけど、その全部の過程を経て辿り着いた結果が、このあたしって訳」

思いが通じていたのか、きりっとした顔つきで今度は急に流暢に話始めた。喋ってる間は考えた台詞を追うのに必死だったのか、一切目を合わせてくれなかったが、言い切った後はすごい誇らしそうにしていて腹立たしかった。
いかにも嘘っぽいが、おじさんの言っていることが正しいのであれば、これまでに行われてきた過程が全て、目の前にいる変なおじさんを生み出すために行われてきたということになる。なるのだろうか。だとしたらみんな、今やってることは一旦放棄したほうがいい。
あと、例えでストレートな表現を避ける所が逆に変なおじさんらしくなくてキモかった。

「ぽろぽろと パンくずこぼす 昼休憩」

急に何か詠みだした。一句読むなら、ここで一句とか言ってほしい。言われた所で困るだけだけど。

「あ、すいませんこれアルバイト川柳です。今、思いついて…」

何かの結果として生まれてきたものであっても、それは一応自分でものを考えて行動しているように見えた。

「アルバイトの休憩あるじゃないですか、単発で一日だけの時とか、それで、そういう時って大体初めましての人どうしでお昼取らなきゃいけなくて、設備も借りてるやつだからなんかあんま食べると周り汚しちゃうのとか、匂いする食べ物避けなきゃと思ってコンビニ寄ってそのーできるだけポロポロこぼれたりしないのなんだろなーって思ってモチモチした食感のパンあるじゃんって思ってそれ選ぶんですけど、食べる時結局服の上にこぼすっていう…はい」

いいよ説明しなくて。喋るの下手くそかよ。急にダメになるじゃん。
でも手ごたえなさそうだな~と思いながら途中で辞めずに最後まで走り切るのは偉かった。

「失礼いたしました。私はこう見えても変なおじさんではありますが、あなた以外の人にも見つけてもらわないと、変なおじさんではいられなくなってしまうのです…」

今度はあり得ないくらい困った顔で私にそう告げた。語尾に向かってすごい声が小さくなっていき、おそらくすべて言い切った後に肌の色が真っ白になった。白くなるとまた別のキャラクターのようにも見える。また、完全に白塗りになる手前で一瞬地肌が見えたが、その肌がおじさんとは思えないほど綺麗で、やっぱりテレビとか映るうえでちゃんと手入れされているんだと思った。

「あ…」

何か言いかけると、輪郭線がぼやけてぐにゃぐにゃに溶け始め、最終的にひとつの白い塊となった。
よく見るとキュウリやニンジン、りんごなどが入っている。
量は多いが、それは、ポテトサラダだった。どうしておじさんで居られなくなるとポテトサラダになってしまうのか。
全ての過程における結果が先ほどまで私の目の前にいた変なおじさんであったということは、これもまた、「結果」として現れたものなのかもしれない。

「あなたは…?」

「そうです、私が真っ当なポテトサラダです」

真っ当なポテトサラダだった。ポテトサラダが言うのだから間違いない。心なしか可愛らしい声で教えてくれた。少なくとも、変なおじさんではなくなっていた。
結果的にポテトサラダになる、ということは、最後のほうにポテトサラダのレシピがかなり割り込んできたとか、それだけの可能性もある。
そんな最後カレー粉入れたらカレー味になるみたいなことが起きて良いのか。
そう考えているうちに、目の前にあったポテトサラダは、カレーライスへと姿を変えていた。
やっぱりそうじゃん。最後カレー作ろうとしただけじゃん。しかも家で出てくるタイプのやつだ。

「そうです、私が家で出るカレーです」

それはやはりカレーだった。今度は少し落ち着いた女性の声で教えてくれた。
カレーとかになるんだったら、じゃあなんでさっきまで変なおじさんだったんだろう。
そう思うと今度はカレーがワイングラスになっていた。中身はいたって普通の赤ワインに見える。

「あなたは、普通の赤ワインですか…?」

「私は、氷を入れて飲む用のワインです」

氷を入れて飲む用のワインだった。今は、そういうのもあるんだ。心なしか怒っているように聞こえた。答え外したのがいけなかったんだろうか。
でも、色々あって最終的に氷を入れて飲む用のワインに落ち着くのはなんか嫌だった。結果として出てくるものが、氷が無いと成立しないってどういうこと。ものとしては完成されてるんだろうけど、やっぱり腑に落ちない。

「温かいのと冷たいの、どっちにする~?」

声がしたので振り向くと、ちょうど私の母くらいの年齢の女性が立っていた。
先ほどのワイングラスは無くなっている。ということは、

「どっちがいい?」

「あ、えーっと、じゃあ温かいほうかな…というか、あなたは誰ですか?」

「私は、年越しそばの準備ができたお母さんです」

そういうのもあるんだ。お母さんって言ってるけど、誰のなんだろう。顔は全く知らないけど、なぜか懐かしい感じがする。
もし、松浦亜弥が年越しそばの準備できたばかりだったら、桃色の片思いも「迷うな 温かいの冷たいの どっちが好きなの?」になっていたかもしれない。今あやや何してるんだろう。あ、2007年にレーシックの手術受けてる…。
wikiのページから視線を上げると、今度は若く、洒落た格好の女性が立っていた。

「私の作品を白昼夢で例えるのはやめてください…」

彼女はとても困ったような顔をしてそう告げた。別に私なにも言って無いんだけどな。

「すいません、あなたは…?」

「私は、なんか気難しいクリエイターの人です」

なんか気難しいクリエイターの人だった。自分でもそう思ってるんだ。そう思ってるから周りの人間にも少し気を遣ってほしいのかな。
クリエイターってすごい漠然としているのが気になるけど、何かしらは作ってそうな雰囲気はあった。

彼女は首を少し傾げたあと会釈して出て行った。
もう終わりかなと思うと、今度は先ほどクリエイターが出て行った扉から配達員の恰好をした男性が出てきた。

「ここにハンコか印鑑お願いします。…あ、ハンコかサインですね失礼しました」

これはさっきの続きなのか、リアル佐川なのかが判断し辛い。ただこんな時間に会社宛ての荷物が来るわけもないので一応訊いてみる。

「あのーちょっと変なこと訊くかもしれないんですけど、あなたは一体誰でしょう」

「言い間違えちゃって内心恥ずかしいけど仕事だしわりとよくあるから、そういうのを一切表情には出さない配達員のお兄さんです」

続きだった。やっぱりみんな内心恥ずかしいんだ。それもそうだよね。
そして仕事であることをちゃんと意識して表情を制御しているのは偉い。
お兄さんは一礼して荷物を持ったまま出ていく。

「今アクメ自転車って色々規制厳しくなって出来ないんですよねー、あ、あった、これですかね?」

今度はラフな格好をした若い男性がなんか喋りながら出てきた。普通に文頭に来るとは思えないワードが飛び出している。
話し相手も居ないので確実にまだ私は誰でしょうゲームが続いている。というかいつの間にか、代わる代わる人が出てくるシステムになっている。

「あなたは…」

「なんか探してる人と一緒に倉庫に来たアダルトビデオメーカーの人です。」

まあ、そうなんだろうけど。私はさっきから一体何を見せられているんだろう。

「渡し箸とか、箸に関するマナーってなんか四十八手みたいですよね。これなんか企画に使えないかなー。あ、終わったら僕に行ってもらえばまた元戻しときますんで」

そういうと彼も出て行ってしまった。何探しに来たのか少し気になる。
下品さが染みつきすぎてもうカタギとして生きるには何かが欠落してる感じはそれっぽい。言ってることは判らんでもない気がするのが悔しい。企画を常に考えてるので仕事熱心ではあるのかもしれない。

「あれが日本初の新婚旅行だったなら、そうと教えてほしかったぜよ。そうと知っていれば、何かもっと…ねえ」

今度は確実に現代の人間ではない、着物姿の女性が出てきた。割と大きめのヒントがあったのでこれは普通にわかった。

「そうです、私が坂本龍馬の妻、おりょうです」

やっぱり、おりょうだった。坂本龍馬の妻であり、陰で彼を支えていたのであろうこと以外何も知らないのは皆同じ感じなんだと思う。
ただ、夫が死んだあとよく山に行って雀をピストルで撃ちまくっていたというエピソードを昔何かで見た気がする。それについて訊いてみようとしたが、すでにおりょうの姿は無く、ビールジョッキを片手に持ったスーツ姿の女性が居た。

「学生は恋愛にうつつを抜かすのではなく、勉強に勤しむべし!川田先生もそう思いませんかぁ??」

アラサー独身酒豪女教師キャラだ。

「そうです、私がアラサー独身酒豪女教師キャラです」

そういうキャラクターだったとしても、自身でそう自称するのは珍しい気がする。

「ッかぁ~、やっぱり仕事のあとに飲む一杯は堪んないね~」

こういうキャラってよく聞くと全然大した面白いこと言って無かったんだなと思う。実は頼れる一面があったりもするが、それも結局普通の大人なんだという気がしてつまらない。
そのあとなんか二三言言って彼女は出ていき、代わりにスヌーピーが出てきた。

「配られたカードで、勝負するしかないのさ」

ああ、おなじみのやつ。これは完全にスヌーピーだ。訊くまでもないが一応訊いてみよう。

「そうです、私がスヌーピーです」

「そうです」とか言われると全然スヌーピーじゃないな。

「配られたカードがあまり良くなくても、それで諦めないことが重要なのさ」

ああ、せっかくの名言を自分で良くない方向に修正しないで。

「フルハウスって実際、あまり見たことが無いよね」

名言でも何でもないし、なんかポーカーに絡めて上手いことを言おうとしなくていいよ。
スヌーピーは小首を傾げて不満そうに出て行った。あんまりスヌーピーのそういう姿見たくなかった。

その後も中条あやみ、ケロッグの虎、極道の妻、ナタデココ、向田邦子、堺正章、キダタロー、中江兆民が出てきて、中には誰であるかわかるものもあったが、正解したからと言ってこのゲームから抜け出せるわけでは無さそうだった。
著名人や有名キャラクターなどが続き、漠然とした答えではなくなってきたと思ったタイミングで今度は素人っぽい人が出てきた。
小太りの中年男性、顔は全く見覚えが無い。頭は禿げあがっているが、少し愛嬌がある感じがする。

「私が西村健(にしむらけん)です。」

ほとんど志村けんさんだった。そういうパターンもあるんだ。

次もおじさんだが、さっきの西村さんよりは若い気がする。でもあまり健康そうには見えない。髪も汚らしく伸びていてぼさぼさだった。
彼は何も言わずにポケットから何かを取り出して私のほうに差し出した。
こちらに干渉しようとしてくるのは今までにあまり無い状況で少し焦ったが、いつも通り質問してみる。

「私が、ティッシュに抜けた歯を入れて持ち歩いている人です」

普通に怖いって。あーでもなんか、あれだ、だんだん変なおじさんに近づいてきてる気がする。ただコイツはマジでヤバいおじさんなので、もう少しキャラクターとして受け入れられそうな感じが良い。
誰もいない夜のオフィスでこの人と二人きりになるのは普通に怖い。
というかあれか、物事って結局、最終的に変なおじさんになるのが正しいあり方なのかもしれない。私も自分で言っておいてよくわからないが、一番初めに見たおじさんの姿が正解だとすると、あれがもう一回出てくるようにならないと、それは世界のほうがが歪んでいるということを示しているのかもしれなかった。
でも、おじさんをもう一度出現させる方法がわからないのでもどかしい。確実に惜しい所までは来ているはずだった。

最初におじさんと会ってからどれくらい時間が経ったんだろう。やけに明るい気がするけど、もう朝かな。
そういえば机とか見当たらないし、オフィスの雰囲気もだいぶ私が知っているのと違う。
周りには変なおじさんの等身大パネルや、変なおじさんが実際に着用していた衣装、変なおじさんの歴史について書かれた年表などが展示されていて、パルコの7階、みたいになっていた。
行ったこと無いけど、そう思った。そういう展示会は大体パルコの上の方の階でやっている、イメージがある。

「そうです、ここが変なおじさん展です。」

私はいつの間にか変なおじさん展に来場していた。こういうまともじゃない展示会って冷静さを失うくらい物事に熱中してないと来れないから、私にとっては新鮮だった。

 

***

 

「キャー!!」

「・・・どうしました?」

「このおじさん、変なんです」

「そうです、私が変なおじさんです。あ変なおじ…」

スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ

「え?」

スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ

チラッ

スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ

チラッ チラッ

「スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ

・・・・あ、ども、こんばわー」

「…ちょっと、なんですかこの人」

「・・・あああああ!!ちくしょう!俺が悪いのかよ!なんだよ!くそったれが!もう!
いいよ!!じゃあ俺が悪いんだよ!!!ああ!ちくしょう!!!!!!!どうにでもなれよ!!
そしたらアツくなれよ!!ハッ!ハッ!!!集中!ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!!!集中!集中!集中!ハッ!ハッ!!!ハッ!ハッ!!!
ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!
ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!ッハ!

・・・じゃねえよ!!裏取んじゃねえよ!!!これで気合い入るわけねえだろ!!!周りが集中できないんだよ!
もう、・・・もう、この国は終わりです・・・・さよなら・・・泣
でもお!でも!最後にい、最後にこれだけ言わせてください!!

・・・オレはキラなんかじゃない!信じてくれよぉお!!!!!!!!

まだね、そう、思ってらっしゃる方もいるかもしれないのでね
さてと、ところで、アンタわんこそばって食ったことある?」

「え、私ですか?」

「わんこそばって食ったことある?って聞いてんの。」

「…無いです」

「アタシは食べたことあるよ、6杯。
・・・クソが!!!わんこそばも食べたこと無いのかよ!!!!!!義務教育で!食べてんだろ皆!!!!

あ!???????そんなに少ないか!????そんなにわんこそば少ないのが面白いかよ!見てんじゃねえよ!!!
コロッケそば共が・・・わかめみたいなツラしやがって・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・おい、なんだおめえその頭に巻いてんの、その頭の紐なんだってきいてんの

それさあ、不安になるから!やめてほしいんだよね!!!一回頭が紐でキュッッってなってさ、すごい苦しそうじゃん…

そこだけ一回キュッッってなってさあ!爆発したらどうするつもりなんだよ…

あ、あれか、すーぱーフライか!???????
スーパーフライかって聞いてんだよ!魂吸いやがって・・・
スゥーーーーーーーーーーーーー
あ!!!またコイツ魂吸おうと・・・
・・・おい、よく見たらお前スーパーフライじゃないくてアンジェラ佐藤じゃねえか!!!!!!!
なんだよ、アンジェラ佐藤って、モノマネか、たくさん食べるかどっちかにしろよ!!!!!!!!!!!!

そしたらそこのあなた、あなたです。俺がわんこそばストップ!って言ったらストップしてください!!!!!!!!!!!!!

いきます

ズゾゾッ ・・・グァハ!!!!ハッゲッホ!!!!!! ストップ!

只今の記録・・・1杯です!!!!!!!

客はなあ!時間じゃなくてラーメン食いに来てんだよ!!!!!!!!!!!!!(なんかラーメン西遊記の台詞で言ってた気がするやつの逆)

なあ!そんなことより、金魚すくいが一年じゅうできたらいいと思わないか!!?????????????

・・・今乳首の話してねえだろ!!!!!!!(怒られているのに急に乳首の話題を持ち出す人にキレる人
弱いに決まってんだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

おい、なんだその犬、服着てんじゃねえかよ、ラブライブか!!!!??????????????

犬さあ、犬に服着せるのってさあ、例えば赤ちゃんでも食べられるはちみつがあったとしてさあ、それを赤ちゃんにあげるかって話なんだよな!!!!!
違うよねえ!!!!!!!!!!!!!!!!

生まれたての赤ちゃん 3000g配合 リポビタンD!!!!!!!!!!!

ちょっ、誰がおばさんですって~~~~~怒怒怒怒怒怒

……私か 私おばさんなのか おばさんが私なのか。私はおばさんなのだ。おばさんだからアームカバーするのだよ。
アームカバー、こんなアームカバーなんて、こうしてやる!!!!!!!!!!!

・・・おい、お前、お前だよ、・・・お前よくみたら顔小さいなあ!!!
もしよかったら!5円玉持ってたら1円玉2枚と交換してください!!!!!!!!5円玉がほしいんです!切実に!!!!!!
でも1億人に1円玉貸したら借金1億になるってことですよね・・・ああ、ダメだ気持ち悪い・・・吐いていい?
え???吐いてもいいんですか!???ありがとうございます!!!!後日伺わせていただきますね!(`・ω・´)シャキーン

ウー!!ァハー!!ゥー!xaha-!ゥ0!はー!!ウォーーーーー!!!
ハー!ちっちゃく!
あ!慌てたアヒルだ!

アヒル「あ、え、はい、え、でも今、あー逆に今お風呂沸かしちゃお♪

こんなアヒル初めて見ました!

歌います

デレーン

このーじさん!ヘンンナンデス♪
ヘン♪ヘン♪ヘンナンデス♪

あ!マッキーだ!サインください!!!!!!!!

イーよぉおおおおおおおおおおん(巨大化)

ああ!別に巨大化しろって言って無いのに・・・・・・・

なあ小僧、今ヒルナンデス!って夜もやってるらしいぜ・・・昼観れなかった人が見るんだんな・・・・・

ウワアアアアアアアアアアアアアアアあーーーーーーーーーー!!!!!!!
助けてクレーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼

すみませーん、この串5本盛りと、あとオススメってなんですか?

梅推奨です!!!!!

じゃあその梅推奨ください^_^

ハイ!悲しんで・・・( ^ω^)・・・

アンタもナナって言うんだ、そっか。横でお弁当食べますね。パカッ!やっぱ明日にしよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✈

やbっば!!!!!!!!!!!!!!!!・・・・・今日友引じゃん・・・・・」

スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ

 

「・・・え、何あの人やば・・・
でも、そしたらあなたは・・・?」

 

「そうです、私が相対的に普通のおじさんです」

 

 

 

 

*****

4月です。5月です。4月5月ですが何か?
かつて、おぎやはぎとバナナマンがコントをやる、みたいなやつがありました。
オタクは学校来んなよ。と言われたのが入学初日だったら、かわいそう。
私はオタク?の人のことよくわかんないけど、そのオタクの人にも学校に通う権利くらいはあるんじゃないのかな…。金八先生も「塾に行きなさい」と、言わないと思います。みなさんは武田塾がある!と思って入ったら武田鉄矢がアーチェリーを教える塾だったことがありますか?

一回休出あったので代休使ったら、給料出ないし有給減らないしあまり意味が無いので総務の人から「代休ボタン押してみたかったのか?」と言われて「一回押してみたかったんですよねー」と言った。使ってみたかった気持ちは実際ちょっとあった。
新しい人はなんかもう普通に毎年入ってくるようになったし、酒のんだ時にプリキュアの話をしたのをばらされて「たまたま見ただけ」という毎週欠かさず見てる人間として100点の言い訳をしました。その時事務所が学校の休み時間みたいになってて、学校の休み時間を経験したくないから大人になったのに…と思った。学校の休み時間を乗り越えなければ大人になれないのではないでしょうか。
仕事はニワトリが先でOK→卵先じゃない??→ニワトリが先でした…みたいな状況になることが多い。実際ある程度まとまってくればニワトリ先でも卵先でも結果的には変わらないからどっちでもいい。

なんだかよくわからないうちに真木よう子さんが意識不明になっていたり、通訳の人が捕まっていたりしました。通訳の人は丁度ワイドショー映えする立場にいた感じがします。ルシファー吉岡さんは見ると芯があるオタクの人に顔が似ていて、その人のことを思い出す。ネタがかっこよかった。この人絶対聖蹟桜ヶ丘で降りないだろみたいなネタをマツモトクラブの人とやっていたのを覚えています。街裏ぴんくさんは年末にテレビ神奈川でやってたザコシショウさんが枠を買い取るやつのマネーの虎みたいなコーナーでも終始カバいじりをされていて、最後小玉スイカ2玉でフィニッシュしてたのが面白かった。
ハードエイトという映画を最近観て、通訳の人もこの映画の序盤で母親の葬儀代を稼ぐためにカジノに来て一度負けた主人公と同じ手段を使ってやり直してほしい。あれは見ててもどういう仕組みかよくわからなかった。賭け事にもそれに臨む姿勢が大事みたいなことはわかった。その男の人が後半でカジノで働く女性と駆け落ちする場面があって、どこでもいいから逃げるという時に提案されたナイアガラの滝に対して、そこは一回母と行ったからいいと言い始めて、そういう所は駄目だけどちょっと気持ちわからないでもないし、愛おしい。

経過報告

・引越し

→しました。希望の条件で良いところが1件だけあってそこにした。超引越しシーズンだと条件が良い部屋は多いがすぐ押さえられてしまい、それ以外だと超引越しシーズンほどは良い条件の部屋がなくなるみたいな話だった。担当の人は仲介手数料、みたいな顔をしていました。話を聞くうちに私も仲介料みたいな顔になっていたと思います。宅建の人は普通に囲碁将棋のボケの方に似てた。

内見が朝一で担当者が遅刻したので一人で見れてそれはそれで良かった。担当の人忙しそうだったので遅れるの常套手段なのかと思ったけど後ろで構内アナウンス鳴ってたのでちゃんと駅までは来てたんだと思う。おそらく激務がゆえに書類のミスも多かったので宅建の人のチェックがあって良かった。重要事項の説明的なやつは意外と頭に入ってきて面白かった。最近、その人に限らず、窓口に立つ人の年齢が大体同じくらいになってきて、窓口みたいな気持ちになります。

部屋は2階で日当たり良ければ良かったので問題無かった。シンクが広くなった代わりにまな板を縦に置けるくらいの調理スペースも無くて、どうしようかと思ったけど何とかなると思って無視しました。結局シンクに置く用の台を買って、ギリ前の時よりストレスが無いくらいになりました。ネジは締めても完全に固定されないけど、固定しないほうが良い気がします。

10時前に見終わったのでカレー食べに行きました。11時過ぎでも並んでて、別に良かったので並んだ。
前に並んでる人たちが完全に「アプリで知り合って今日初めて会う人たち」で、待ってる間で余すことなく会話が聞けてしまって、下手したら会社の同僚とかのちょっとした知り合いよりはそれぞれについて知っているくらいになった。マッチングについては、フォローしてる人の様子とか見て、話を合わせるためにマッチした女性から勧められた映画を観る、みたいな現象があることは知っていましたが、実際こんな感じなんだと思った。あと女性側が一時期やっていて、ずっと放置していたけど最近またやり始めた、みたいなことを言っていて最近見たやつでも同じような場面があって、そういうのもあるらしいです。
その人たちは互いにちょっと無いなという感じだでしたが、逆に友達として踏み込んだ話題でも話せるような仲になれそうな雰囲気もあり、もしダメでもそういう関係が続いてたら良いと思いました。初めて顔を合わせる瞬間に立ちあうこともあまり無いと思うので、結婚することになって、式挙げるなら呼んでほしい。

店内は芋洗い状態で、実際に芋が提供されるので面白かった。目の前のカゴにスプーン無くて途方に暮れてたら元後ろのおじさんで隣に来たおじさんが気を遣って別の所からスプーン取ってくれて、2分くらいで食べ終わって出て行ってかっこよかった。美味しかったけど忙しなさ過ぎて美味しかった記憶まで猛スピードで去っていく感じがしました。
さっきの前に居た二人の男性情報によると千葉にも分家があるらしいので次はそこに行きます。あと普通にそこの1階に2階と同じルー使ってやってると書いてある店があって、そんな乗っかり方していいんだと思いました。あと上階のカレールーが管を伝って下に流れていくのを少し想像した。上階の機嫌によってもらえるルーの量が変わるとかだったらスリルがあっていいと思います。

引越しに伴って部屋の片づけをする途中で整理していた漫画を読み始めてしまって中々作業が進まない、みたいなやつをどんどん自覚的にやろうと思ったけど、そんな余裕が無く、ただ片づけと手続きをして異常に疲れるだけで終わった気がする。何もない部屋を見て少し寂しくなるやつもやるはずでしたが、手際が悪すぎて何往復もするうちにそういった気持ちも無くなった。
最後全部消費するために味噌舐めながら余ってたお酒飲む時間はあった。
引越し全部終わってからバーナード嬢曰く読んだ。何月で切った?の所が面白かったけどなんかこれネットで話題になってた箇所だというのを思い出して、この感動が自ずと沸いたものではなく、それに引っ張られたものだとするとちょっと悔しい気がするのと、その状況自体がバーナード嬢というか施川さんの漫画っぽいと思った。

手伝ってくれる友達が両親しかいなかったので、ヤマトと両親のデリカと軽トラに頼みました。軽トラはこの前私が乗ったときになんか4DWのスイッチ的なのを中途半端に入れたことにより煙を上げてずっと焦げ臭かったので不安だったけど案の定途中で故障してました。最後父と近所にある行列できてるけど行ったこと無かったラーメン屋に行って、酸辣湯麺頼んだら200度くらいあるあんかけがかかってて完全に選択をミスってたし、口の中が無くなりました。普通のラーメンにすればよかった。一緒低温チャーシュー丼に頼んでおいたのは冷めそうな感じがしてちょうど良かった。
ヤマトは中途半端にデカい奴だけ運んでもらう予定だったんですが、トラックに余裕があったらしく、お兄さんが「まだいけますよ」と言うのでその度に「これは無理ですよね…」とか言いながら頼んで「大丈夫です」と答えてもらうのを繰り返していた。途中からそのやり取りが癖になってきていた。明らかにトラックよりデカいサイズの彫像とか指してあれっていけますか?みたいなことを訊けたらよかった。「まだいけますよ」と言うお兄さんはとてもかっこよかった。その横で支払いをQRコード決済にしたのに残高無くてd払いの限度額上げても足りない、そもそもd払いってなんだとかやってるのがかっこ悪かった。「現金でも大丈夫です」と言うお兄さんがとてもかっこよかった。本当に何やっても許してくれそう。
現金はたくさんもってたので助かった。「d払い」という名前はそれはそうなんだけど、なんか支払わなければいけない感が強いのでやめたほうがいいと思う。決済サービスなのに「手拭い」「尻拭い」「小豆洗い」「苫小牧」「仲違い」「人さらい」「腹違い」「お父さん嫌い」みたいな雰囲気もある。これは似た悪いイメージの単語を列挙しているだけでした。苫小牧は悪くありませんでした。リボ払いに悪いイメージがあってそれに引っ張られてる説も強いです。dで支払っているとよりは厄払いみたいな感じで悪いdを寄せ付けないようにする行為のイメージがあるかもしれない。dポイント要らないし。厄払いがd払いで出来たら、どうともしません。「金預け」という名前の銀行があったら嫌ですよね?使ってるのが金預け銀行金貸し支店異常口座(暗証番号1ケタ)だったら、学校でも馬鹿にされてしまいます。支店名もひらがなの「か」で検索して「カネカシ」を出すのではなく、支店番号を覚えたほうがよさそうですか?それはどっちでもいいと思います。それはそれとして、TカードがVカードになるみたいなのは良くわからな過ぎてびっくりしてひっくり返りそうになりました。

引越し先は川があって、あらゆる犬種の犬を散歩させているあらゆる人種の人間が居ます。犬が人とセットであることが自然なので一人で歩いてるだけで疎外感がある。犬側でいいからその辺に座り込んでるおじさんに連れて歩いてもらいたい。せっかくだからランニングするか自転車で川沿い走るやつやろうと思いましたが、ランニングしてる人も無数にいるので私がやる必要もない気がしてきました。自転車に関しては「降りて歩こう」と書いてある柵をみんな華麗なコーナリングですり抜けていっててカッコいいです。今日は歩いて帰ろうって=自転車に乗らないってことですか?
機会がこれ以降無いと思ったので8年くらい使ってたカーテンも買い替えたら実家みたいになった。ひだまりスケッチのカーテンを洗ったら意外と汚れていた回を思い出して、古いやつ一回洗濯しようと思って、やってません。他にも色々入れ替えるほどにダサくなっていって、多分これ以上何かを足して誤魔化すやつが出来ないのでこの辺でやめたい。すべて引かれていた最初の状態が部屋的に一番よかった。
あとはこっちにも前通ってたスーパーがあり、今の所スーパーと家の往復をしている点で何も変化ありません。ただこっちのスーパー2階建てで2階で買うべきものを忘れて1階に降りた後、エスカレーターでゆっくり2階に上がっていくのはとても悲しい。
衛星放送はまだ見れないようにしていて、今までぼんやりテレビ見てる時間こんな多かったんだと思いました。見なくなっただけで、ぼんやりしてる時間はそのままになります。契約して机の向き変えたら多分前と全く同じ状況になる。
手続きのワンストップサービスがひしめき合っているらしく適当な連絡が早かった所に頼んだら関西電力が母体の電力会社と契約することになった。適当に返事してたらソフトバンク光も契約しそうになってたのでそれはやめました。ガス使えない間は銭湯行ったりしてて、普通に入れ墨がっつり入ってる人ががっつりいて、緊張感がありました。ここは居ないだろみたいな所でも見渡す限り居たので、そこは新鮮だったし、そういうもんなんだろうと思います。一回自分の所に持ってきた共用のシャンプーを隣のお兄さんが普通に使い始めて、これはそのまま立ち去っても片さないのかとなるし、勝手に元の場所に戻しても怒られそうだったので、不自然なくらい時間をかけてシャワーを浴びる人になりました。隣のお兄さんたちは最近地震が多くて不安なので行政の防災情報をよく見るようにしているという話をしてました。風呂はちゃんとクソ熱いやつがあったり、クソ熱くない露天風呂もあったりして良かったです。

・初詣

不動産屋が錦糸町にあったので亀戸天神行きました。並んでる時に前の40~50代くらいの女性二人がセクシー田中さんの脚本の話をしていて、そこで初めて騒動について知った。その頃はまだそこまで話題になってなかったので、こういう風に口コミとか広まるんだと思った。
錦糸町に花房という天丼のお店があって、入りやすいのでそこでご飯も食べた気がする。そこの天丼は見た目が食品サンプルみたいでかっこいい。タレがあんまかかってないので、揚げ物そのものの味で米食べる感じになります。天ぷら追加もできるみたいですが、頼み方よくわからない。冷凍食品さんが天丼マンソロと言って色んな店の天丼食べてるの思い出して書きました。雰囲気は面白いので行ってほしいと思います。

・UFOキャッチャー

オンラインの練習台みたいなので全然取れなくて1時間くらい費やした。みっともないのでリアル台で2、3回やって取れなくて終わりでいいと思う。

・マンガ返す

返しました。結局全部読めなかった。するめいかは飛ばして最後の巻だけは読んだ気がする。
亀戸駅前の亀の像が玄武を表しているのを、最近青龍像がある駅に行って知ったので朱雀と白虎も見に行きたい。それらが江東区を守ってるらしくて、一つの自治体を守るためにすごい神が駆り出されてるのは羨ましい。

・サークル作る

作ってないので作りました。

スケジュール的にちょうどいいので新潟コミティア申し込んだ。入金がなんとかなればなんとかなるはずです。
個人で出る時も合同誌は持って行こうと思います。

この前三島芳治さんと位置原光Zさんの対談みたいなのを見に行って、そこでお二人ともサークルは複数人のものに参加していたらしいことを知り、サークルってサークルだというのを思い直しました。あとはそれを聞いて普通にサークル的サークル活動はやっぱり続けたいと思った。
コミティアはなんか続けて出てればなんかありそう!という楽観的な希望も得たのでとりあえず毎回出るようにしたい。
話的には三島さんの大学時代の友人がドイツ映画的な漫画を生み出すために編み出した、リュミエール方式という手法の話が面白かった。位置原さんがエロなしで普通にご飯の漫画を描こうとしているのも面白かった。

 

・旅行記

書いてないのでここでやります。

 

3月急に暇になって有給3日とっても余るくらい時間あったので北海道行けました。会社から干されたのかと思って不安だった。

 

カラオケの街、すすきのです。
地下鉄に乗ってガメラの話をしました。最初にレギオンの犠牲になった人たちかわいそう。
目の前の席にサッポロクラシックのトートバッグ持ってる人がいて、羨ましかった。土産屋とかには無くてあとで探したらユニクロで売ってたやつらしい。

 

ウイスキーを飲みそうで飲まない人の看板。カメラ向けられたからちょっと麦持ってちょけてます。
背景の色が変わるんですが、一緒に行った人がなぜか白が良いと言って、白になったタイミングで撮ってました。

 

ゴジラの背びれらしい。トー横のトーの札幌版みたいな場所です。
たまたま撮れてたけどここがおそらくレギオン草体が寄生したビルがあった場所でもあります。

 

ドンキです。トイレがありました。
普通にキリンビール園でジンギスカン食べて居酒屋行って帰った。
匂いつかないように服を透明のビニール袋に包めるようになってて、それだけ見るとちょっと物騒な感じがした。

 

宿の近くに市場があったので朝海鮮丼食べた。
店の人が外国人観光客に追加料金でみそ汁が付くことを説明するのが大変そうだった。

 

子どもなのに働かされてる…と思ったけどデフォルメされたおじさんの可能性もある。

 

T(テレビ塔)です。9時11分であることがわかります。
札幌なんか時計が多くて、どこいても時間わかるから良いですねみたいな話をした。

 

百貨店
時計ついてない。ガメラに出てきません。出てきそう。雪国の信号縦ですね。

 

ピア2とピア1だったら2が先に来ています。
2.1なら小数点で書くのに中黒で打ってるし、2.1ってそんなバージョンみたいな名前付けるかと思って撮ったんだと思います。

 

見たこと無かったのでお願いして寄ってもらいました。
「BOYS BE」 の箇所が時代に合わせて「BOYS AND GIRLS BE」になってたりするかなと思ったけどそんなことは無かった。
なんの博士なのと言われて医学博士ですよ!とか適当なことを言ってたら全然違った。開拓自体に農業の技術とか教えてくれたいい人らしいです。

 

後ろに札幌のことを歌った曲の石碑があった。
作詞作曲者と石原裕次郎の生首が飾ってあって、こっちのほうが面白かった。
一回そういう風に見ると歌詞のとこ罪状が書いてあるようにも見える。

 

羊さんのお家です。
実際なかに羊さんいます。フォントが昔のインターネット掲示板っぽい。

他にさっぽろ雪まつり記念館とクラーク記念館みたいなのがあって、一緒に行った人多分興味無いのに入ってて意外だなと思ってたんですが、後々話聞くと入場料の元を取ろうとしていたらしかった。私は一切、入場料600円を払うことに対して、抵抗はありませんでした。

 

幸福駅です。みなさんは今、幸福ですか?
願掛けのやつが貼られ過ぎててちょっとヤバい家になってしまっています。

 

今は廃線となっていますが、当時の車両があって中入れました。
サッシの所によくある落書きがあって、よくある落書きって良いよねみたいな話をしました。

 

ばんえい競馬場
馬のレースやってなくて工事のレースしてました。重いので地面も凹まないようにする必要があるっぽいです。

 

引退したばん馬もいて、N(にんじん)をあげることができます。
普通に怖かった。

 

セコマ
今見るとロゴのトリ思ったより成鳥ですね。
北海道にポプラは無いらしいです。
帰り少しだけ高速運転する時にスピード出すために頭文字Dのサントラ流すみたいなことをやろうと思って、事故を起こしたら洒落にならないのでやめました。

 

新千歳
映画館とか温泉があるみたいな話は本当でした。トムハンクスもここに閉じ込められてたら一週間くらいは飽きずに過ごせたと思います。
あと住んでる人曰く大体のお土産もここにあるらしい。空港で買えないやつ教えてもらってそれをお土産にしました。
幸福駅で買った切符も売ってたのでそれに関しては本当だと思います。あと今考えるとそんなに当時のやつ取ってあるわけもないからあれどっかで作ってる可能性が高い気がして、幸福な気持ちになりました。

 

顔や手を黒く塗って夜にまた来たい。
アステカのポチテカ商人もきっとそう思ってると思います。

 

絵おわり

 

*****

描いたやつ

新刊なんとか出せました。
期限的にはギリギリぱっくを使ったら比較的余裕あったので、コミティア自体数回見送った者が言えることでは無いですが、なんか手応えがなく、こんなもんか、もっと当日までに刷れてるか不安で印刷所に何回か直で連絡するくらいの感じは無いのか、直前まで刷れる別の印刷所を直前になって必死で探さなくていいのか、という感じでした。別にそれが醍醐味とかではないし、そんなものは無い方がいいと思います。
今後は普通に全員お休みの合同誌(休む理由が書いてある)とか、全員出るのは出るけど何も書きません(名前だけ書いてある)とか、そういう感じになっても良い気がします。大事なのは出る/出ないという意志、それ以外は何も必要ありません、これからは意志の時代です。ようやく、意志の時代が来ました。

内容は前回のコピー本の内容+嘔吐バトルさんの+私のという感じでした。嘔吐バトさんのも2、3日で考えて仕上げたとは思えないくらい面白かったです。なんか特定の事象をネタとしては扱っているものの毒っ気が無くてそういうの私は出来ないなと思う。

私の描いたのは実在する店ではあるのでもしわかっても、あそこかなくらいに思ってもらえるといいと思います。
ガリサビ抜きは普通に通じるし、この前いつもそれ頼んでる人が「いつもの」と言ってて、それも通じてた。
正直月見ネギトロはそうでも無いというか、半玉要らない気がするけどいつも月見頼む。もう少しネギトロに脂乗ってたら美味しいのかもしれないです。
みそ汁は見た目の割に多く感じるだけで、でも丼と同じくらい時間かけて飲んではいると思う。

ご飯系で元々描こうと思って没にしたのが一個あって、ちょっと変えれば形にはなりそうな気がするので5月のコミティアくらいまでには終わらせて新潟コミティアに持って行きます。

 

 

さっきのリュミエール方式じゃないけど、ディノサウロイドの画像を使ってアタリを取るディノサウロイド式ネームを使って描きました。
なぜか色んな角度の画像が揃っていて、よく使う角度も多いので意外と良いです。一緒に居ることが多いラプトルは自転車のアタリを取るのにも使えます。
シマウマはシマウマ式で描いてて、馬とシマウマ結構違ったので結局ほとんど自分で描いた。シマウマは凶暴で乗りこなすのが難しいらしいです。

恐竜博のパンフレットか何かで見たのが印象に残ってるんだと思う。
別の図鑑に日本で見つかった恐竜の復元図か復元模型の写真みたいのがカラーで載っていて、それもやたらリアルだったのでまだ恐竜生きてるんだと思ったのを覚えています。

あと今まで描いた4コマ更新しました。
鉛筆っぽい線と手書き文字は位置原さんの影響というか普通に真似をしようとしています。ペン入れして文字打つのとどっちが手間かというと、実際は同じくらいで気持ち的には鉛筆の方が楽です。よくある下描きのほうが良かった、がそのままになるのであなたが良ければそれでいいんじゃないんでしょうか。

 

描いたやつおわり

*****

なんでも

 

暖かくなってくるといつもJR魚日本を思い出す。

 

ルパン三世のタイトル一文字ずつ出てくる時にやるべきこと

新しいイナバ物置のcm(100人乗るの禁止)

最終的にカレーになった人

お世話になった先輩の名前

 

るーぱんは知らなかったので普通に行ってみたい。

—-https://www.youtube.com/watch?v=C3uxisfnosA

今のイナバ物置のCM、今の社長が思ったよりも声張ってないです。
でもたぶん一番見てた時の社長もそこまで声張ってなかった。
タイカレーのいなばの件は詳細よく知らないんですが、あの文章の変な空白はwordの設定がおかしいだけな気がします。
焼肉の社長の件は聞こえてきた雑談で知った。ずっと別の焼肉チェーンの宝島と勘違いしてた。そういう通りがあるらしい。
チェーン店のほうは調べたら3月に全店舗閉店してて、埼玉のるーぱん的な存在だったのでそれはそれで悲しかった。

お世話になった先輩の名前→アサヒさん、福田なんとかさん、加瀬先輩、けんと先輩、高地さん、原田さん、鳥が好きだった人(名前忘れた)、鈴木さん、岡本さん、五十嵐さん

 

なんでもおわり

*****

 

とある評論家はこう言いました。
「世の中のあらゆる物語の結末はやがて、変なおじさんと同じになるだろう」
世間はその意見に対し、冷たい反応を示しました。全ての物語が変なおじさんと同じ結末になる?そんなのはあり得るわけがない、と。
そして、その評論家は表舞台から姿を消し、「変なおじさんオチ収束論」はいつの間にか人びとの記憶から忘れ去られてしまいました。

 

 

—さっきの話の続きだけど…キャーーー!

—どうしたの?

—へ、部屋に誰かいるの!!

—ちょっと待ってて、今すぐそっち行くから

……

—もう!遅いよ!!ずっと怖かったんだから!!

—ごめん、それで、この人は…?

—なんだチミはってか?そうです、私が変なおじさんです。

 

「あーもう読む気失せた。ちょっと、これ本当にどうなってるの。最近こんな話ばっかり。
私はコントやりたいわけじゃないんだけど。もっとマシな仕事取って来れないの?」

「マシな仕事っていったって、それしか無いんだからどうしようも無いだろ。こっちだって困ってるんだよ。
コメディならまだいいけど、恋愛ものも、アクションもサスペンスもSFも全部、このくだりが挟まるんだから…」

異変が起き始めてから、それが浸透するまではあっという間だった。最初は一部の話に登場していたはずの「変なおじさん」というキャラクターが様々な物語の中に組み込まれるようになっていた。当初はあまりにも不自然な形で闖入するため、作者の悪ふざけであるとの見方が多く大した問題にもならなかった。しかし、それが異なるジャンル、媒体の作品で同時多発的に出現するようになり、個人のいたずらでは済まない規模になると公的機関や巨大資本の介入が疑われた。変なおじさんというキャラクターを広めることで大きな利益を得る者が存在する、または弱みを握る何者かが強制的に変なおじさんを登場させるように検閲をかけさせているという説も挙がった。真っ先に疑われたのは最初にそのキャラクターを演じていたタレントであり、彼は世間から一斉に非難を浴びて一時的に行方不明となり、死亡説まで流れた。ただ、彼が居なくなった後も変なおじさんは物語の中に存在し続けた。一体誰が、どのような目的でそんなことをするのか、解明の糸口すら掴めないまま月日は過ぎ、世間の人びとはキャラクターの存在を当り前のものとして受け入れるようになっていった。それと同時に、変なおじさんは日常生活にも侵入するようになった。小説や映画、漫画などの世界にとどまらず、現実世界にもおじさんは現れるようになったのである。現実世界の変なおじさんと言っても、それは普通の人間の変出者とは異なり、幽霊や妖怪のような存在であった。そこに確実に存在はするものの、実体が無いため、誰も捕らえることが出来なかった。
出現するパターンはフィクションの世界と同様、対象となった女性がちょっかいをかけられ、変なおじさんの存在に気付いた女性が大声を上げる、そうするとそれに気づいた周りの人びとによって変なおじさんの存在が認識され、第三者のうちの誰かがおじさんに対して「なんだ君は?」と問いかけを行う。そうするといつものようにおじさんが自分の事を言っているのか、と、とぼけた振りをしたあとに、自身が変なおじさんであることを認め、開き直ったように奇妙な歌と踊りを繰り返す。最後はおじさんの「だっふんだ」という掛け声によって近くの窓ガラスが割れ、現象は一時的に収束する。ガラスが割れると同時におじさんは消滅する。その瞬間を目撃できた者は少ないが、段々と全身が透過するように消えるという者もいれば、砂のように崩れ去るのを見たという者も居た。また、おじさんは一度現れると適切に処理されない限りはその場に存在し続ける。存在するといっても前述の通り実体を持たないため力ずくでやめさせることも出来ず、かといって放置し続けると対象となった女性が執拗にちょっかいをかけ続けられることになる。そのため、ある程度の出現状況とパターンが判明して以降は、適切に処理する方法も確立されていった。基本的には気付いた段階で声を上げ、その時一番近くに居る第三者がおじさんに対して「あなたは誰ですか」と問いかける。同じ意味合いであれば表現は問われないらしかった。おじさんが「そうです、私が変なおじさんです。」と宣言したら後は消えるのを待つのみ。物好きな人以外のほとんどの人はおじさんが「な」と言った段階で各自それまでの持ち場に戻るのが普通になっていた。それは多くの人々にとって、ゴミ袋を縛ってゴミ捨て場に持って行くのと同じような感覚だった。
ただ、問題となっていたのは変なおじさんが発生する度にガラスが割れることだった。これもおじさんの発生個所に近い位置から割れるものの、おじさん自体の発生箇所が予測不能のため、いつどこでガラスが割れるかわからなかった。特に高層ビルの上層階で出現した際には第三者による問いかけを行わずに周辺の歩行者への避難の呼びかけ等の対応が必要となった。そこでおじさんが現実世界に進出して以降は、比較的軽く、割れやすい素材を用いたガラスが普及するようになった。また、事後の対応として変なおじさん出現時のガラス代補償制度が設けられる自治体もあった。場所によって額は異なるが、中には全額を負担する自治体も存在した。ただ、補償の内容が良いほど手続きが煩雑で、第三者への聞き取りや対象となった女性への被害内容報告が求められることもあったため、実際に利用する人は少なかった。
変なおじさんの対処法については、民間療法的な手段の他、より有効な解決策の発見を目的として様々な機関で研究が進められていた。そうした研究が進むと、彼にも弱点があることが判明した。中でも有名なものの一つが「速い漫才」である。
速い漫才を見せると、おじさんは小さい声で「よくわからない…」と言った後に首を傾げながら立ち去る。また、様々な漫才を見せて検証した結果、スリムクラブがおじさんの理解できる限界のスピードであり、大方の予想よりかなり遅いということも判った。おじさんにおける漫才の速さは、スリムクラブ以下とスリムクラブ以上に分かれる、という一つの基準が出来たことは大きな進歩だった。
また、もう一つの弱点としては「英語」が挙げられる。ただし、これはおじさんが英語話者を苦手とすることを示している訳ではない。おじさんが意図せずに英語、もしくは英語に由来する単語を発すると、その時点でおじさんは消滅する。おじさんが活動できる制約のようなものが存在していたのだ。これはおじさんとの対話によっておじさんへの理解を深めようとする研究の中で明らかになったものだったが、肝心のおじさん自身の研究はこの制約により中々進まなかった。また、逆にこちらからおじさんが英語を話すように仕向けようとすると、彼にも学習能力があるのか、いくらか抵抗を示すようだった。

慣れるものとはいえ、害虫などと同様にその不快さは消えることは無い。それが耐えられない人はこうした特殊ケースを上手く利用しておじさんを遠ざけていた。反対におじさんの意志を尊重し、毎回一通り付き合うことを主張する人びとも現れた。彼らはおじさんが子供のような純粋さを備えていて、おじさんの行為はその純粋さから行われるものと考えていた。
果たして変なおじさんとは何なのか。何故、人々の前に現れ続けるのか。
それは結局おじさん自身にしか判らない、もしくはおじさん自身も、あまり理解していないのかもしれない。そうした状況のなかで、私たちは変なおじさんとうまく付き合っていくにはどうすれば良いかを考えながら生きることを求められ続けてきたのである。

 

 

一体歩き始めてどれくらい経っただろう。
ここに来るまで誰とも会っていない。周りにはもう建物もなく、見渡す限りに砂漠が広がっている。一度引き返すべきか。
いや、ここまで来たら行ける所まで行ってみるしかない。ただ、食糧も水も尽きてしまった。空には一つも雲が無く、雨が降りそうな気配もない。
日差しも強くて焼けつくような暑さだ。水が欲しい。
遠くの方に何か光っているものが見える。
チラチラと不規則に光るのは、太陽の光が水面に反射している様子だろうか。
そうすると、あれが世に言うオアシスか、そうだとしたら…。
近づいてみると、確かにそこには水が沸いていた。
私は思わず水面に顔を突っ込んだ。
たしかに水だ、これは幻ではない。そして目の前にはキスを迫るおじさんの顔。
それはいつか見たことのある、でも、どれだけ時間が空いたとしても、私にとって、この世界の人間にとって一番馴染みの深い顔だった。

「キャーーーーーーーーー!!」

私は水面から顔を上げ、力を振り絞って悲鳴を上げる。

しかし、その叫び声を聞いて駆けつけるものは無かった。叫び声は砂漠に吸収され、しばらくの間沈黙が続いた。

「なんだ君は?」と問いかける人間が居ないということ。それは、私と、変なおじさんだけがこの世界に取り残されたことを示していた。

「な……あぁ」

何か言いかけたが、おじさんも事態を察したようだった。指摘する人間が居なければ変なおじさんであることを宣言できず、変なおじさんであることを宣言しなければガラスが割れることが無い。ガラスが割れなければ、おじさんは消えることが無い。そもそもこの世界にはもう、割られるガラスも無いのかもしれない。
なんか嫌なので触ってはいないが、そこには確かにおじさんの肉体が存在している気がした。
おじさんはしばらく戸惑っていたが、やがて状況を受け入れ、力が抜けたようで地面に座り込んでしまった。変なおじさんとしての役割を終え、座り込んだまま虚空を見つめる姿に少し哀愁が漂っていた。あと一気に老け込んでしまって普通に怖かった。コメディアンの人の素の状態って割とみんなこんな感じなのかもしれないと思った。
それより、変なおじさんが変なおじさんであることについて、変なおじさん自身はどう思っているのか気になった。

「あのー、なんかすごい大きい声出しちゃってゴメンなさい。
…あ、ちなみにこの後予定とかあります?
…そうですよね、予定もなにも無いか。そしたら良ければご飯とか行きませんか?」

その後、変なおじさんと鳥貴族に行って、裏話とか聞いた。
そんな何度も聞くようなやつでは無いけど、一回は本人から聞いておきたい感じの、友達に会ったら話すネタとして十分なくらいの、そんな内容だった。

 

おわり

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