こんちくわ。みなさんはかけこみみずくを知っていますか?
ツイッターのタイムラインで見かけたJR西日本マナーいきものコンテストの入賞作品。
その中にいたこいつ
これがかけこみみずくなんですが、このかけこみみずくについての思いが急にあふれてきたのでここに記しておくことにします。
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まずマナーいきものって何。
「マナー」も「いきもの」も抽象的だからか「マナーいきもの」の時点でかなりひっかかる。単語どうしが似たような構造の単語か上手い例えがないかと考えたが、あるやつだと「ビームサーベル」「リズム天国」「やるき茶屋」あたりが近いかもしれない。ないやつだと「ファイト行事」「ルール車(しゃ)」「歩きカンパニー」みたいな感じか。他にあったら教えてください。
何も知らずに「マナーいきもの」がいると聞いたら私なら マナーをきちんと守っている、もしくはマナーに厳しい生き物を想像するが、見たところ、電車におけるマナーを全く守らない動物(生き物)を指すものだと考えられる。
守らない方なんだ。反社会勢力じゃん。
そういう意味だと反マナー同盟とかなら物騒だけど分かりやすかったかもしれない。私たちは社会勢力なのか。マナーいきものルールで行くと社会勢力は反社会勢力の意味で使うことになる。「マナーいきものルール」っていう最強のやつが出てきてしまった。
マナーいきもの達にそういったマナーを破っていく習性があるとしたらもう認めるしかないのではないか。でも、実際マナーを守らない人間を示されるよりはマナーいきもののほうが入ってきやすいということもあるのかもしれない。かわいらしいし、何より面白いから。
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西日本マナーいきものコンテストとは何か。絶対に調べたくない・・・。
調べさせるねこ「しらべなさーーい!!!!!」
マナーいきものとは何なのか調べた。
JR西日本の「さわやかマナーキャンペーン」の一貫として2018年4月から行われていた「ちょっとちょっと!なマナーいきもの」のなかで登場したものらしい。
「 『ちょっとちょっと!なマナーいきもの』をテーマに
さわやかマナーキャンペーンを実施!―JR西日本」
http://www.westjr.co.jp/press/article/2018/03/page_12147.html
普通にいつも利用するのがJR東日本なので全く知らなかった。ちなみに「ちょっとちょっと!なマナーいきもの」は好評だったのか、今年度も継続して行われる。
イラストはmakomoさんというイラストレーターの方が担当し、実際に掲示されたポスターなどにおいては、マナーいきもの達が周囲の声かけによって改心していく様子が表現されている。改心するのか、よかった。反社会勢力とか言ってごめん。
マナーいきものペディアではこれまでに登場したマナーいきもの達を確認することができる。こちらもなかなか良い。特にわかってイルカ?とよこカラスー。
しかし、マナーいきものの前に「ちょっとちょっと!」があるかないかで大きく違ってくる。
マナーいきものは電車のマナーを守らない「ちょっとちょっと!」「ちょ!ちょっ!!」「ちょっと~(頼むよ~)」「ちょっとでいいから!!!」「おい」というような存在なのだ。
実際マナーを守らない人がいたら「(チッ………)」という感じだが、マナーいきものだから「ちょっとちょっと!」で済むのかもしれない。本当に気をつけましょう。
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そして問題のコンテスト
駅や車内でのマナーについて考えるきっかけにしよう というということでJR西日本が私たちの考えるオリジナルの「ちょっとちょっと!」なマナーいきものを募集したものである。出たかったな。今年もぜひやってください。お願いします。
ちなみに募集要項はこんな感じだった。
例がすでにやばかった。かけこみみずくみたいなすごいのが出てくることに納得がいった。これ見てたら確実にガッツポーズしてたと思う。よし、これなら何送っても大丈夫そうだと。
右に向かうほど抽象的になっていく募集例。トッシーンはもはやモチーフがなんなのかわからない。
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この自由なスタイルが求められるマナーいきものコンテストは2018年の7月から8月にかけて募集が行われ、同年12月に結果が発表された。
約1200作品が寄せられ(そんなに寄せられたのか)、その中から優秀作品が6点、佳作が18点選出された。そしてこの佳作作品の中にいたのがそう、「かけこみみずく」だ。
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他の入賞作品も秀逸だが、やはり、かけこみみずくは本当にすごいと思う。考えた小学生?にぜひ会いたい。いや、やっぱり会っても特に話すこともないのでいい。
まず表情がすごくいい。完全に駆け込み乗車をするやつの顔をしている。しかも、一切それを悪いことだと思ってない感じがする。 こいつは注意しても完全に無視を決めてきそうで改心させられる自信ない。あと絶対次の電車乗る気ない。 それがマナーいきものの性だとしたら当然のことなのだけど、いつもやってんだろうなというのが伝わってくる。
駆け込み方も特徴的である。 やっぱり駆け込み乗車に慣れているみみずく?は違う。 体を前に少し傾けて滑ってきている。ちょっと浮いてるのだろうか、全く摩擦の抵抗を感じさせない。常にセグウェイの感じで移動しているのか。
あと、すすすす~ん じゃないんだよな。みみずくが出す擬音ではないだろ。というか、飛べよ。羽あるんだから。みみずくって鶏とかと違って普通に飛べるよね?目的地までわざわざ電車を使い、しかもギリギリの時間を狙って駆け込み乗車をする。やはりこれがマナーいきもののやり方、マナーいきものとしての矜持なのだろうか。
今年度のキャンペーンでこのかけこみみずくが正式に「マナーいきもの」の仲間入りを果たし、乗客のマナー向上に一役買ってくれることを期待している。
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といった感じでいろいろ書いたが、言いたかったこととしては「こういうの思いつけるのいいな~羨まし~くそ~」「かけこみみずくくれ」「かけこみみずくのように生きたい」ということです。
マナーは守りましょう
2番線から電車が発車いたします。無理な乗車はなさらず、次の電車をご利用ください。
あー間に合わなかったかー・・・まあ次のでいいか
すすすす~ん
え?この擬音、もしかして・・・
かけこみみずくだ!!!!!
「バサァ!」
・・・あっ!
翔んだ!!!!!!!!!!!
・・・ファサァ
おわり