今度の週末、久しぶりに実家に帰ることにした。
特に理由があったわけではないがなんとなく帰りたくなった。10年ほど帰っていなかったので連絡した時は両親も驚いていた。
東京と比べるとやっぱり寒い。空気が一段と冷たく感じる。(地元と比べると)こっちは暖かいだろ、と訊かれるとなんか変な意地で東京も普通に寒いですよ!と答えていた。東京は夏めちゃくちゃ暑いし、冬はクソ寒い。電車の空調は無いに等しい代わりに百貨店は空調が効きすぎている。一応雪国育ちだし平気だろうと思っていたが、全然寒い。もう一段厚着してくるべきだった。着いてからめちゃくちゃ後悔した。向こうだとあー寒くなってきたなの後にもう一段クソ寒くなる時期があり、それまではコート無しでもギリ行けるくらいの気候ではあるが、その感じで来てしまった。腕にかけてコンシェルジュみたいになるくらいなら要らないかと思って上着置いてきてしまった。なんなら機内からもう寒かった。こっちはもう、向こうで言うところのクソ寒い時期に来ていた。そしてこれからもう二段階くらい寒くなるのだが、そんな短期間でその段階には至らないだろう。至らないでほしい。
特にいつ着くとも連絡していなかったので迎えがあるわけでもなく、車を寄越してもらうのもあれだったのでバスを乗り継いで帰ることにした。家から一番近い停留所からは何もない道を30分くらい歩くことになる。
沖縄に行きたい。沖縄は良い、行ったことないけど、絶対に良いところだと思う。人間には良い所と悪い所がある。沖縄には良い所しかない。みんなそう言っている。滝夜叉丸先輩(忍たまの)も、きっと、そう言うと思う。沖縄の人ってTシャツ着たまま泳ぐんだよな、これは泳ぐ時用みたいのあるのかな、寝間着がそうなるのか、お気に入りで取っておいてあるやつが意外とそうなるのかと思って沖縄の地元の人が思い思いのTシャツで泳いでる姿を想像し始めたくらいの所で家に着いた。
玄関の前では、全く見覚えのない、デカくて白い犬が出迎えてくれそうな感じでこっちを見ていた。ここが本当に俺が生まれた家なのか不安になったが、ここまでの道のりが、さながら雪中行軍だったため、人の家でもいいから早く入りたかった。少なくとも家を出る前まで犬を飼っていた記憶は無いので、俺が家を出てから飼い始めたのかもしれない。そこそこ年月も経っているからまあ、仔犬を引き取るなりしたとしてこれくらい大きくなっていても不思議ではないが、家に自分とは何の関係性も無い犬が居るのは変な感じがする。犬のほうも初対面なのでどう反応すればいいのか困っているように見える。ただ、部外者ではないというのは何となく察しているようだった。犬は賢いみたいな話はよく聞くけど、それが解るのは賢いとかそういう話ではない気がする。番犬として居るのなら飼い主とそれ以外で吠え分けてもらっていいと思う。
「あら、おかえんなさい。…ああ、これ?見るの初めてだもんね。アンタの代わりじゃないけど、去年引き取ってきたの。そこそこ大きかったから、逆にね」
元から大きかったんだ。逆にというのはよくわからないけど、センスがある?と思う。ただ、一年経ってもそんなに馴染めてない感じを見ると、やっぱり犬でもある程度年を取ってから環境が変わると変化についていけなくなるのかもしれない。自分も今から転職とかしたら職場でこんな感じになるのかと想像した。そういうことを考えると会ったばかりだけど、愛おしくなってきた。
家の中の様子はほとんど変わっていなかったが、自身が使っていた部屋だけはフルリフォームされていて、綺麗だが以前使った痕跡は跡形もなくなっていた。子供部屋って意地でも昔の状態で保存しておくものじゃないんだ。勉強机とかも取っ払われていたので、このシールいつ貼ったんだっけみたいな、ちょっと思い出に浸る時間もない。母曰く床とかボロボロになってたから全替えして、置いてあった漫画等も処分してしまったらしい。壁には100均で売ってる思いつく限りの英単語を並べたアートパネルが飾ってあり、もう少し内装にこだわってほしいビジネスホテルだった。
なんとなく落ち着かないので居間に向かうと居間には父の姿があった。そして、コロナ禍になってからずっと「本当か?」という疑問が消えない空気清浄機でおなじみ、エアドックも置いてあった。
年を取ると父親の背中が小さく見えるというが、実際に見たそれは思っていたよりも小さく、丸みのあるフォルムをしていた。エアドックと並ぶとほとんど同じ大きさだった。どちらも初見だったのでもしかするとエアドックがめちゃくちゃデカいという可能性もある。立ち上がった時に座っていた時と全く同じ高さだったら笑ってしまうかもしれない。
父は私が知る限りでは真面目で、曲がったことが嫌いで、それ故に融通が気かず冗談も通じなかった。冗談が通じないと思っていた人でも、よく見ると譲れない部分に関してはきっちりしているだったり、こちら側が下手でうまく伝わってなかったりするだけで別に普段はユーモアを交えた話をしたりしていることがあるが、父はまた別のタイプで、それを無駄なものとみなし、逸脱を許さず常に最短距離で会話を終わらせることを目指すというかそれ以外考えられないような人だったと思う。怒られている時に別の話題を出して注意を逸らしたり、怒りの矛先を別の方向に向けたりするみたいなのも上手くいった試しがない。自身は反対に何事も真正面からとらえることが出来ず、規模に関わらず生じている問題に対して真剣に考えたことが無かった。大人になればそういうのも自然と考えられるようになるだろうと思ったが、大人になっても、だった。後で周りの人間が実は将来のことを考えて勉強していたり、家族のためにめちゃくちゃ働いたりしていることを知って、騙された気分になった。最近までは何しているか訊かれたら「ワコールで男性用のブラジャーを開発している」と答えていた。それに関しては普通に本気と捉えられかねなかったと思う。一回父にも同じようなことを言ったら「今はそういうのもあるのか」と言っていた。
ただ、父は基本的には優しく、家族思いであり、あの時の一件を除いては人に暴力を振るったりすることなどはなかった。その例外についても今となっては家族のことを一番に考えているからこその行動だったと理解している。
退職してからは基本的には家に居て庭の掃除、犬の世話、散歩などをしているらしい。たまに料理を自分で作ったりもしてくれるそうだが、いきなり身の丈に合わない、レベル100の料理に挑戦しようとして失敗した後はレベル1の料理を自分なりに極めようと頑張っているらしい。普段料理しない人間の別にやろうと思えばできるんだがみたいな自信は一体どこから湧いてくるのだろうか。
父はずっと鉄道会社に勤めていて(記憶の限りでは父の職業がなんとなくわかってからずっと同じ仕事をしていたと思う)、忙しなく働きづめだった印象がある。実際、具体的にどういった仕事をしているかはわからなかったし、特に聞くことも無かった。運転はしていなかったと思う。電車とか飛行機でも定期的に飲酒運転のニュースが出る、ということは全員やっているということになり、父がそんなことするはずないからだ。そんなことない人ほど裏ではそんなことあるみたいなことはあるが、父に限ってはそんなことないものはそんなこと無かった。そういえば駅員さんが持っていがちなトランクケースの中に何が入ってるかも知らない。あれ普通に今になって気になってきた。頻繁に受け渡しているのを見かけるけど、仕事をしている感じを出したいだけで実際は何も中身が入っていないのかもしれない。
仕事を辞めた当初は何をしていいかわからない状態で本当に困っていて、毎日「本当に困った」と口に出すほどだったらしい。あまりにも暇すぎて大人の塗り絵を塗り切ったらしいという話を母から聞いた。「塗り切った」というのが一冊かそれ以上の数を塗り終えたのか、一つの塗り絵を自身の完全に納得が行くまで塗り切ったのかは定かではない。大人の塗り絵やってる人まだ居たんだ、という驚きのほうが大きかった。同じことをずっと続けてきた人がそれらから解放されると熱が別の方向に向かうみたいな話はよく聞くが、身の周りの人間が実際にそうなるのは若干不安だった。なんか色々変わってても、ある程度受け止めなければいけないという覚悟はしておかなければと思った。
父はこちらの存在に気付くと読んでいた新聞から目を離した。
「そういえば、わたモテ、今面白くなってきてるらしいな」
受け止めきれなかった。真面目な父からそんな言葉が発せられるとは思っていなかった。少し間を置いて、わたモテのちょっと前の評判について訊かれた。
というか久しぶりに帰ってきた息子にかける最初の言葉か?いつの、なんの話をしているんだ。俺をわたモテの作者だと思っているのか?色々考えたが、おそらく今は亡き子供部屋にあった漫画本を読んだとかそんな感じだということにすれば納得が行くのでそういうことにした。
「自意識を拗らせている主人公の日常を描く話から、周りの人間の影響による変化に焦点が当たるようになってより面白くなったんだよね。ただ最近の話でもまだ自意識系のギャグが垣間見られる回とかもあってそれも割と好きなんだよね。」とか答えるのが正解だったのかもしれないけど、とりあえず「うん。」とだけ返した。
エアドッグはそれまで通り、空気中を漂う様々な有害物質を吸収、分解し続けていた。
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絵
絵は実家帰った時に暇で書いてた絵のデータ残しとけばよかったと思いながら、その時の絵を思い出して描いたやつと日記に載せようとしたご神体だった気がします。
実家帰った時に暇で書いてた絵はもう一回帰った時にクラウドにあげてこっちで完成させました。今年喪中で年賀状出せなかったのでその替わりに描いたやつです。
正月はサーフェスのペンが死んでて何もできなかった。そのペンの電池の型が単6という見たことないやつなのも忘れてた。
あの地域で出させれらてる年賀状みたいなイメージで書いたら若干本当にそういう人が書いたやつみたいになった。
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「実際(症状が出てないだけで)罹ってると思いますけどね」と言い続けていたら一年が終わりました。
「実際(症状が出てないだけで)罹ってると思いますけどね」は「芸能人は全員(捕まってないだけで)薬物とか使ってると思いますけどね」っぽい。そうなんですか?
実際、まだ罹ってないことになっているので、このままノーコロナでフィニッシュしたいという気持ちがあります。マネーの虎、リアルでもYouTubeとかでも観たことないので雰囲気で言っています。負けないぞとか言ってたけどもう末端の末端まで浸食され尽くしている感じがして、ウィルス側からしたら完全勝利でしかない気がする。
寒波によって、見えざる意志で出社させられている人たちの、言わないけどくそ寒いだけで一ミリも雪降らないと意味ないですよという雰囲気が伝わってきた。大寒波来て一ミリも雪降らずに水道管凍って騒いで終わるのあんまりない気がするけど、それが起こる頻度は確かに10年に1回くらいかもしれない。
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帰った時新聞のラテ欄見て縦読み見つけようと思って探してて、中黒が3つ並んでるのを見つけたくらいで特に無いなと思って諦めたんですが、あとで縦読みちゃんがちょうどその箇所の前後まで使って縦読みを発見してて、やっぱいつも探してる人は素人と違って一枚上手を行ってるんだなと思いました。私もジャガーさんが新聞読んで「うんこ」の縦読みを見つける回読んで感動した覚えがあります。あと偶にまにわにさんがやってる思いついた文章そのまま書き連ねてその中から縦読みを見つけるみたいなやつも好きで、元の文章もなんか面白いと思います。
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https://dajare.jp/ranking/
ダジャレのランキング上位は無駄な音が無い、みたいなのが流れてきて、まずダジャレの全国上位とかあるんだと思ったのと、その中に嘔吐バトルさんが好きそうなのいくつかあって、好きそうだなと思いました。「こっから近いし、国家拉致開始」とか。「国家拉致開始」、自然に会話とかで使っているイメージがある。
「ホラ吹く上司が…ほら、腹上死」が個人的にめちゃくちゃツボに入ってしまって、その日ずっと頭から離れなかった。そこから派生して、架空の女性の上司が「腹上死行くよ…」と言ってその不倫相手の上司を腹上死させるのを見ているとか、別の部署の女性に「アンタの上司、腹上死したんだって?」と訊かれる、みたいなイメージも頭に染みついてしまった。ダジャレを成立させるためにあんま無い死に方させられたりすることによって予想の付かない展開になるのが面白い。
私はまだ誰にも言っていないとっておきのダジャレがあるんですが、ここは言いません。二番目に好きなダジャレもあった気がするけど忘れてしまいました。
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http://netachil.php.xdomain.jp/oogiri/result.php?result_id=474#429
第474回の資本ネコさんの回答、児玉まりあ文学集成っぽくて良いなと思ったけどLIKE押してなかったので今押しました。
この感じで俳句のエピソードみたいなのやってほしい。
偶にお祝いしてくれるのがBRさん(のアイコンの獅子舞に噛まれている人)しかいないので、獅子舞に噛まれている人が段々好きになってきました。今度一緒に獅子舞に噛まれに行きたいと思います。
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卓球の張本君が試合後のインタビューか何かで今やりたいことを訊かれて、「FIFA(サッカーのゲーム)がやりたいです。」と答えていて、正直だなと思ったのと、あと張本君めちゃくちゃモテそうだなと思いました。
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ブレット・トレインで真田広之が観念的なことしか言わないみたいなことを言ってる人がいて、確かに洋画に出てる真田広之観念的なことしか言って無いイメージあると思って面白かった。
実際観たんですが、昔の人が想像したサイバーパンク的世界観の日本、が敢えて強調されてる?のと同じ感じで「洋画に出てくる日本人の代表」ということで敢えて真田広之が起用されてんのかなと思って、実際そこまで狙ってやってたらすごい。
あとこの映画、ブラッドピッドが浜松のブラッドピッドになる瞬間があって、そこが一番テンション上がりました。
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NHKBSあるある
→穂高を愛した男、宮田八郎の記録
→この番組は2021年3月に放送されたものです。
この前観た中国がん大国のドキュメンタリーで孫が病気の祖父のために何か栄養のある食べ物を食べさせたいと思って、祖父の友人から鴨を譲ってもらう場面があったんですが、許可を得た後、農場に群れで放されている鴨をお孫さんが追いかけていって素手で捕まえてて、いいシーンなんだけどなんか画が面白くなってしまっていた。ただその後捕まえた鴨をみんなで食べながら治療を続けるかどうか相談するところはリアルな表情が撮られていてすごかった。孫がお金借りなきゃいけなくて友人に電話する所で、時間空いて急に連絡する時の、連絡する側のそれは警戒されるよなみたいな感じでなかなか言い出せないのもやっぱそういうのあるんだと思った。
正月にやってた欲望の資本主義は、やくしまるえつこさんがナレーションしてて、内容は一切わからなかったけど聞いてると落ち着くので流しながら昼寝してた。テーマとか出てくる単語もそれっぽいので、普通に曲の語りが入るパートっぽかった。冒頭の人間にとって難しいのは新しい考え方を受け入れることではなく、古い考えることを捨てることだの部分はわかりました。
コウケンテツさんが150歳くらいまで生きて100年ゴハン紀行が100年続いたらいいと思う。
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前に探していた新都社のまどマギの二次創作っぽい漫画が見つかりました。確実にこれです。
http://mtgzakki.web.fc2.com/0000index.html
人によっては気分を害すような表現があると思います。
ほむらっぽいキャラに対しての「ロンゲ」という愛称がなんか頭に残っている。まどかっぽい方が異常なほどの情熱を持っているように見えて案外普通の友達くらいの距離感だと思ってるのかもしれなくて、逆にろんげの側の愛がめちゃくちゃ重たいみたいなのは本編と同じですね?家に引きこもってYouTubeでインパルスのコント見てるのちょっと前のオタク過ぎる。
ツンデレ男はこういうスタイルのギャグ描いてる人が描くイケメンキャラだし、ちゃんとツンデレしていて良い。
この漫画と処女マスターツトムは私的この漫画がすごい!2015に認定されます。
絵おわり
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コミティア
厚切りジェイソンです。コミティア142で買った本の感想を分厚く切っていくでジェイソンよ~。
敬称略、合同誌は代表の方のみ記載してます。
『ごうてんのお風呂最高!2』ごうてん
ごうてん氏のお風呂最高!の2です。お風呂で歯磨きする外国人も2に登場します。
冒頭の「世界で一番○○と買い物が大好き」という台詞を買い物行くときたまに思い出します。私も買い物が好きなのかもしれません。元ネタが何かあるんでしょうか、わかりません。
大掃除でゴムパッキンに付いたカビをカビキラーを噴射した結果汚れが綺麗に落ちる回があって、ただそれだけと言えばそれだけなんですが変に予想を裏切らなくていいんだと思って印象に残っています。私はみなみけでは海外の変なジュースを飲んで酔っ払う回が好きです。そんなのあったなと思い出した時が面白いだけで実際観るとそうでもないかもしれません。
普通に忙しくて湯船に浸からない日もあったり、スーパー銭湯行ったりする回もあったりしてそこまでストイック過ぎずにお風呂周りで楽しめるというのも良くて、料理家の料理は辛くなったら意味無いで、たまには手を抜いてもええんやで的な精神に通じるものがある?気がします。
漫画で描かれているような、良いことも悪いこともそのまま受け止める生き方が一番良いと思っているので一番良いです。
この前カレーの残りをグラタンにしたツイート見て、同じ皿使ってる!と思っていいね押しました。私もカレーが残ったらグラタンにしたいと思います。
『MYM #1』『er #1』みやま
頭がデフォルメみたいになってて体がリアルに描かれるのが今の流行りだ的な話を見かけたことがあって、流行ってるかどうかは知りませんが惹かれるものはあると思います。あんまり頭がキャラっぽいと気になることがありますが、当イラストのキャラクターはその辺の違和感が無い気がします。主線の強弱がはっきりしているけど柔らかい感じもあるのが好きで、MYMではそれが肉感出すのに発揮されてました。私も鉛筆ツール的なもの使えばそれっぽい線になると思ってそれをもうペン入れとしたり、やっぱりペンツールで描くべきだという意識が勝ってやめたりしています。
erはサークルの方と作られているアニメーションの設定イラスト集で、アニメで描かれている世界の細かい点まで補完することができました。あれ最初のやつ見た時すご、と思って何回も再生して、曲もプレイリストに入れました。迎え撃つサイキック私を見下ろす形の場面と最初の夜行性の三匹が横並びになってるところ特に好きです。もうアニメ作る気力は私に無いですが、想像のアニメの絵コンテ的なものから逆に描いていくのはありというかやってみたい気がします。
マスク付けてるのが当たり前になって、そういう人にとっては堪らなくなっていくことを思うと堪らなくなってきました。この気持ちを抑えるためにジョギングとか始めたいと思います。
『がんばれ!銭湯部』ゆるされかん
新入生が奇妙な出会いから奇妙な部活に勧誘されてしまうお話ですが、銭湯部ってありそうで意外と見たこと無かったかもしれないです。今まで江戸っ子だからか、くらいで納得してたけど、あの人たちだけ激熱のお湯に耐えられるのってどういう現象なんだと思ったけど江戸っ子とか関係なく体質な気がしてきました。
最初道灌さん派でしたが、今見返したら軒下さんと新入生のやり取りの所を見て軒下さん派になりました。蛇目さんの「折からの半導体不足ですわ~」というガヤもなんか面白かったです。あんまお嬢様キャラが言う台詞ではないと思う。
銭湯部の掟も何回か通った結果出るガチの答えのような感じがして、普通に私自身も結局そうだよなと思うような共感度が高かったです。実践編の銭湯パートはそれまでの雰囲気と代わって孤独のグルメ的な趣もあったのでなんか他の銭湯バージョンとかも見てみたいと思いました。実際の意図はわかりませんが、女子部員のお風呂シーンが一切描かれないところにまさに部長が言っていたような「エモさ」的なものを求めない精神が徹底されているのも良かったです。ドラえもんというか、しずかちゃんも見習ってほしいと思います(のび太が入ってきても動じず、「のび太さん、何度目ですか、いい加減にしてください」と言うなど)。
『123(わんつうさん) Vol.3』SENGPIE
冒頭で新キャラがなんの説明も無く出てきてあとでそれとわかるやつがあり、かっこよかった?です。あとで最初のとこ見返したらそういうことかとなって、そういうことになりました。自身の気持ちに素直になりきれてないキャラとそれを見守る周りの人間みたいな構図もダブルで展開されていてお得でした。出てくる妹キャラの性格が対象的なのもいいですね。三島芳治さんの衒学終始相談の妹キャラに関する回で2タイプの体系があるみたいなのを読んだのを思い出しました。私はどっちのタイプの妹も行けます(どっちのタイプの妹にも実際になれるという意味です)。
雨テーマで全体曲を作るというお話でしたが、雨降ってるのを窓越しに眺めるコマとかも趣があって良かったです。キャラクターの感情の表現のバリエーションも多いというか回を重ねるごとにアップデートされている気がして、見ていても飽きないのですごいと思います。
今回データ版を見せてもらったんですが、それまでの過程を眺めて勝手に同士だと思ってたので、ここ絶対辛いよなとかそれも勝手に想像しながら読んでました。4コマのストーリーものはおそらく普通のコマ割りの漫画より労力使うとも思うので…。冊子版完成したら手に入れるためにジョギングで会場に向かいたいと思います。
『LIVESTREAK:2022 AUTUMN』コイソ
日記とイラスト+実家の犬と言う感じの構成で、日記ではフルーツサンドの話と両親の話、夢の話が印象的でした。氷像雪像がよくわからないのもなんとなくわかる気がします(溶けちゃって残ることないのに、が見た瞬間にはどうしても先行する的な)。脊髄反射で喋る人については周りでも居るんですが、客の話が長すぎるからむしろこっちが会話をスキップするような形で相槌打って相手の話をカットする、進化した結果みたいなようなケースもあるのかなと思いました。ただ、やっぱり大半は脳の衰え的なものの影響な気もします。なんかそういう人を見てきているので、聞かなくて良さそうな人の話はカットするのではなく、逆に一切反応せずに静かに聞いてるフリをするようにしています。
イラストパートもよめ子さん系のイメージが強かったので他のテイストのものも見れて良かったです。ここでは載ってなかったですが銃とかメカの絵が線の感じと合ってるなと思います。
普通のものでは満足できずに逆にしたり半透明にしたりする人類のバニーガールへの情熱はすごい。そうやって人類は進化してきました。
私は妹キャラだけでなく、一升瓶片手に主要キャラに絡んでくる年上のお姉さんキャラもできる(実際になれるという意味です)のでよろしくお願いしません。
『べるにらーじゅ 1』ベルにら
ゆる日常漫画と日記のまとめ本となっていました。ゆる日常漫画はゆるくも日常でもないとは思います。前半のほういい意味で読むと後味悪い感じだったなと思って今見返したら意外とハッピーエンド?でした。シンプル社会風刺と並行して全く関係のないギャグが展開されるのは斬新だと思います。魔女が先走ってるのあんま見たことありませんでした。ギャグもおそらく好きなものとどこから来たのかよくわからないものがやりたい放題配置されていてそれがテンポ良く展開していました。
ギャグ漫画家が社会派漫画に転向するみたいなのあったりなかったりしますが、終始めちゃくちゃ重た目の展開のやつも見てみたい気がします。これは、適当に言っています。
日記については、事実は明確に示されているんですが、前後の描写の意図が全く読み取れないので一見すると支離滅裂な感じが良いです。多分当人の思考回路的には自然な流れで組み立てられているので一つずつ説明していってもらうみたいなのがあれば納得は行く気もするし、知らないほうが面白さが損なわれないような気もします。個人的には虎穴に居る虎の家族がよくわからないけど面白いやつの筆頭格でした。回想で出てくるショートのヤーヤさん可愛いすね。ハムスターブレインも人気が出るといいと思います。
『ヤポンスキーのロマンチカ』突撃レーザー
設定資料集でありながら、全体で見ると統一感があるコンセプトの冊子の作りがかっこいい。そこからまだ色々あるんだろうなという雰囲気で終わってたのも壮大な感じがしました。多分まだ描き切れないくらいの膨大な設定があるんだろうなというのを感じます。
生存者とか資料が残っててその当時の様子が語られる回が好きなので、混迷の時代が終わった後の世界でこれが掘り出されて令和の国について研究とかされてたら熱いと思います。
各年の世相が反映されたキャラクター達の設定集も眺めてるだけで面白いです。ピロシキさんみたいなわりとシンプルな設定が好きかもしれません。揚げたピロシキも作ってくれるのはありがたいです。羽黒川姫神蜻蛉(はぐろがわ・ひめがみとんぼ)人気出そう、カタリストさんは絶対めちゃくちゃ強い奴ですね。漫画にも出てきたウナギのキャラクターはなんか広く受けそうな感じがしました。個人的にウナギの絶滅しかけてるのに食われまくる不条理さが好きなのでそういったキャラとか漫画があって良かったです。
河童って都度キュウリ買ってたのが驚きでした。サブスクのほうが得なら河童にとって入らない理由は無いでしょう。それで納豆サブスクみたいな事件になったら面白いかもしれません。私はカンブリア宮殿では、この人一見すると普通のおじさんに見えるけど、みたいな人がクローズアップされて実はその人が社長だったとわかる場面と、機転を利かせてピンチを切り抜けたエピソードの説明で使われる挿絵が大好きです。みなさんは小池栄子さんが好きですか?
『一年半会社休んだ』ミル貝
ブースにお越しいただいた際に本いただいて、読ませてもらいました。ありがとうございます。あと頂いといて交換みたいな形にしないですみません…次何か出来たら差し上げます。
本はご自身の休職されていた際の体験談と好きなものについての文章エッセイというような感じでした。休職中って求職中でもある場合がある場合もあるのでややこしいですね。
思考をそのまま書きました、とありましたが、かなり深い部分までありのままに書かれていて、その分メッセージが力強く伝わってきました。私も今思考そのまま書いてますが、メッセージ性は皆無です。
前半部分は私もそうならないとは限らない人間のそうなる寄りの人間なので前半部分は色々と参考になりました。もう限界なったら辞めようと思ってたけど休職、リワークとか他の選択肢もあるとか、逃げ道の話など。専門知識が無いので実際どうかはわかりませんが、ほかの人の体験談とかもみて似たような兆候的なものもあるのかなと思いました。ほどほどにというのが理想だとはわかっても難しいので、難しいです。最近はシンプルに体力が無くなってきて過度に何かやるというのすら出来なくなってきているので、体力を付けるためにジョギングを始めたいと思います。
イジョウ!
コミティアおわり
キャプション込みで見るとよくわからない。
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描いたやつ
祖先
プリウス
地球ハイエース
生き埋め
お父さん今週末はお休みだから遊園地でも行くか!みたいな感じで描いたり描かなかったりしています。このタイプのお父さん子供と一緒に出掛けられた試しが無さすぎる。家族との時間を何よりも大切にしてほしい。
とりあえず描きかけになっていたやつを完成させました。描きかけのやつはまだあるので、完成させていくことで色々な人びとが救われていきます。
風見2さんがどろろの万代編で能っぽい表現されてた的なことを言っていて、そういえばそんな感じだったし、あの場面かっこよかったよなと思って電子書籍で買って読んでました。
真っ当なジャンプ系の少年漫画読んでなくて、偶々買ってもらったどろろの一巻のみをひたすら読み返していたので、あれが私にとっての正統派少年漫画の位置づけになっています。文庫サイズ版だと一巻で妖刀の巻までしか収録されてなくて、電子のほうもその辺で読むのが止まっている。
腕咥えて刀抜く場面があったと思ってて、サムライソードがそれ意識して描かれてる場面あったよなと思ったらどっちも無かった。万代編で腕取り戻しちゃうので記憶違いだった可能性が高いです。両腕刀になってるのがかっこいい所を、序盤で片腕取り戻させるエピソード持ってくるのかっこいい。
完成しました。
別のサイトにあげたらちゃんと面白い、という今までの漫画が真っ当には面白くなかったかのようなコメントが一件だけついてました。ただ、ちゃんとの部分については、その人の意図と合ってるかわかりませんが、なんとなく思い当たるところはあるので嬉しかったです。最初からちゃんとしていないものを描きすぎていた傾向もある気がします。
これからもちゃんとした漫画を描きたいと思います。普通に、山場があって、少しは読んだ人間の心が動くような話が描きたくなってきました。
この前夢で窪塚洋介のような編集者に「年20本描けば見えてくるようになるよ」と言われたことがあったので、何が見えてくるのかわからないし、それが見えてきたことでどうなるのかもわかりませんが、一年で20本描いて何かを見えるようになりたいと思います。こういう漠然としたことを言いきることでなんか言ったみたいな雰囲気出してくる人を見たことがありません。
アイドルのプロデューサーになって、「磨けば光りますよ」「磨いても光りませんよ」みたいなことを言いたい。
コミティアも却下されなければやりたい案があり、そういう、Hな雰囲気になったらやり始めると思います。
描いたやつおわり
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なんでも
この前ブラジル代表が日韓ワールドカップで優勝した時のことを振り返る番組を観て、ロベルトカルロスはムードメーカーでロナウドと仲良し、ということがわかりました。
プライベート宮本武蔵は自分で思っていた答えのほうを忙喜利に出して、採用されなかったうえに忘れてしまったので、なんだかわからなくなりました。2022年10月回の純情米さんのBBQのやつめちゃくちゃ面白かった。一つひとつの要素だけ見ていくと変なのに全体的に見ると違和感がないように見えるのも可笑しかった。
なんでもおわり
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その後も様子を注視していたが、食事中など、他の場面ではいつもの父、という感じではあったが時折やっぱりおかしいんじゃないかと思う所もあった。
「ドラクエウォーク って知ってるか?ドラクエの、モンスターが歩くんだよな…」と言われたときは、びっくりしてまた「うん…」としか言えなかった。
人は仕事を辞めるとこんなに頭を使わなくなってしまうんだろうか。ドラクエウォーク始めたとかのほうがまだ良かった。
ドラクエウォークの話題についてはそれで終わったが、せっかく来たんだからと言うことで、父の提案で、明日、一緒に近くの銭湯に行くことになった。免許も取ったんだからと運転していくことを勧められたが、ノーマルタイヤで雪道を走る猛者達と並んで走る勇気が無かったので、それは断り、父の運転で向かうことになった。
ここでなんとなく、一連の不可解な言動は話を切り出すのが絶望的に下手くそ過ぎるだけなのではないか、と言うことに気づいた。よく考えるとこちら側の趣味とか、興味がありそうなものに話題を持って行こうみたいな意図は感じられる。そうだとしたら、案外可愛いもので、そこまで心配する必要もないのかもしれない。
翌日の昼、父は銭湯へと出発する前に、急に気になったのか「ディズニーランド お酒が飲める場所」とスマホに向かって音声入力していた。それに対してスマホは「”ありません”」と答え、父は納得しているとも、不満とも言えない表情のままエンジンをかけた。
ディズニーランドにお酒が飲める場所は確かあったと思うけど、確信は持てないのと、上手く音声を聞き取れていなかった可能性もあるため、これに関しては純粋に急に気になっただけと捉えることにした。とはいえ答えが気になるのでそれは後で調べようと思う。
その後父から下手くそな振りも無く、自分も家族の前で変に気を使うのも家族らしくないと思って特に何も言わなかったため、しばらくの間沈黙が続いた。
なんとなくカーナビの地図表示をテレビに切り替えると、芸能人が自身の持つ骨董品などのコレクションを査定する番組がやっていた。確か父もこの番組が好きで、これだけは欠かさず観ていたと思った。その日のゲストは世界的に有名なマジシャンで、自分が小さい頃に観た番組でも同じくゲストとして出てきていたのを思い出した。もしかしたら父も覚えているかもしれない。
「この人、だいぶ前にも出てたよね?」
「…そうだっけ。」
覚えていなかった。あと、多分だけどそのゲスト自体にあまり興味が無いっぽかった。なんか、自分だけ雑魚の感傷の浸り方してて恥ずかしかった。
どことなく車内に緊張感が漂う中、ふと窓の外に視線をやると、そこにはここら辺の地域でよく見かける、そして最近では全国的に展開もしているコンビニチェーン店、「ポプラ」があった。車窓が切り取る景色の中でも真っ先にそのポプラの看板のロゴマークが目に付き、視覚的に情報を認識した瞬間に、頭の中に浮かんだ一つの単語とそれが結びつく。その2つが結びつくことは自身にとって非常に容易なことであり、さらに前回の経験がそれを後押しする形となった。
「チンポプラ」
あ、と思った時にはもう遅く、完全に口に出てしまっていた。完全に、最後の「ラ」まで言い切ってしまった。「チン」で止められれば良かったのだが、その「チン」は5文字を想定した場合の「チン」であり、そうすると自然に次の「ポ」が出てくる、「ポ」までくると、そこで止めた場合ただ急に「チンポ」と言った人になるため、逆に誤魔化そうとする意識も働いてしまう。そう考えるともう、選択肢は無かったのかもしれない。また、自身のなかでは完全に一つの単語としてそれを認識しているため、ごく自然に、あたかも最初から存在するかのようにそれを発音していた。
やってはいけないと思うことほどやりたい衝動が抑えきれないということはよくあるが、最悪な場面でそれが出てきてしまった。トリガーは発動したので、後は現象が起きるのを待つだけだった。
俺は覚悟して、じっと目を瞑って歯を食いしばっていた。しかし、しばらく経ってもなんの反応も無い。恐る恐る目を開けて運転席の方を見る。
父はそれまで通り真っすぐ前を見て、両手でハンドルをしっかりと握り、安全運転を続けていた。
父は何も言わなかった。
前みたいにいきなり殴りかかってくることを少しだけ期待している自分がいたからか、寂しい気持ちもあった。
今年で43歳になる、俺の地元には「ポプラ」というコンビニがある。
あなたと共に歩み続ける
ポプラ
おわり